元駐妻さんに、現在の働き方についてインタビュー。
仕事を退職(休職)して海外に住み、本帰国した元駐妻さんはその後どうしているのでしょうか?
2回目(初回は私の話だったので、実質1回目)は、小学校教師をしているSさん(仮名)にお話をしていただきました。
- 駐在妻が復職するにはどうしたらいいの?
- 復帰に向けて、帯同中にできることは?
- 旦那の仕事で海外駐在が決まったけど、ついていくか迷っている。
前回の記事はこちら。(私の体験談です)
Sさん(仮名)プロフィール
2016年6月から来タイ。1年10ヶ月のタイ生活を経て、2018年3月に本帰国をし、4月から仕事復帰しました。
来タイ前は小学校の先生(正規教員・フルタイム)、学級担任や音楽専科を担当。復職後は英語専科教員として活躍中です。
小学校の先生が休業を取るには?
Sさんは休業をとって来タイされたとのことですが、学校の先生が休業を取るには、どのような手続きを取ればよいのでしょうか?
私は2年間の「配偶者同行休業」を取得しました
国家公務員の継続的な勤務を促進するため、外国で勤務等をする配偶者と外国において生活を共にするための休業制度
詳しくはこちらへ→http://www.jinji.go.jp/doukou/haiguusya.html
Sさんが、この制度を利用するためには、
- 勤務成績が良好であること
- 復職した後,概ね5年程度在職することが見込まれること
- 2回目の配偶者同行休業を取得する場合は,前回の休業から5年以上たっていること
- 配偶者が6カ月以上外国で勤務する見込みがあること
- 取得する1カ月までに申請する
- 延長は一度だけできる(合計3年以内)
- 給与は無し,しかし社会保険料は払い続ける必要がある
などの条件がありました。
※雇用形態・職種などで条件が違います。
休業期間を2年にした理由は?
どうして休業期間を2年にしたのですか?休業の延長は考えましたか?
延長は何度も考えましたが、しませんでした。
Sさんが2年にした理由は…
・主人の任期がいつまでかわからない
・帯同した子どもの受験のことや、日本にいるもう一人の子供のことが心配
・お金がない(休業中は無給のうえ、毎月社会保険料を払っていた)
お子さんのことは気がかりですよね。毎月社会保険料を払わないといけないなんて、つらい。。。
職場での手続きで苦労したことは?
来タイ前、休業を取るための手続き・職場との交渉があったと思いますが、大変だったことがあれば教えてください
急に赴任が決まったので、書類の準備がバタバタでした。
Sさんのご主人のタイ赴任が決まったのは、2016年3月初め。赴任は4月でした。
Sさんと娘さんも主人と一緒に4月に移動したかったのですが、準備が間に合わず、6月にタイへ行くことに。
よって6月からの休業を申請しましたが、学校は4月から1年が始まるため、「4月から休業してほしい」と言われました。
「取得する1カ月までに申請」が本来のルールだったので、主人の会社の人事部で急遽必要書類を作ってもらったり、書類を提出したり…バタバタだったそうです。
(結果、渡航準備に2ヶ月かけられたので、そこはよかったかも)
「配偶者同行休業」制度はSさんが取得する1年前にできたばかりの制度。
上司たちの間でもあまり知られていない制度かつ、急なお願いで迷惑をかけました。
それでも、Sさんの主人が単身赴任だったことや、子どもとの世話と仕事の両立で苦労していたことなどを理解してくれて、職場のみなさんにいろいろと協力してもらえたそうです。
困ったときに助けてもらえる関係って、素晴らしいです!
休業中、職場とどう関わる?
Sさんは一時帰国を何度かされていますが、職場に顔を出しましたか?
職場には出国前・一時帰国中に手土産をもって挨拶に行き、近況報告や復帰後の希望などを伝えました。 「状況等報告書」という書類を半年に1回出しています。
休業中、Sさんは職場へ計4回顔を出していたそう。
「状況等報告書」とは、休業期間中に能力の維持向上のために行った活動等を報告する書類のこと。
書類を半年ごとに提出…私ならうっかり忘れそう(汗)
Sさんインタビュー前編はここまで
後編は9/7 11:00頃更新予定です。
しばらくは毎週金曜日に更新される…はず!
インタビューに答えていただける方を募集中です。
専業主婦の方にもお話をお伺いしたいなぁ〜。