元駐妻さんに、現在の働き方についてインタビュー。
仕事を退職(休職)して海外に住み、本帰国した元駐妻さんはその後どうしているのでしょうか?
先週は引越しもあり、ちょっとお休み。
(実質1回しかやってないというのに、すみません!
インタビューにご協力いただいてる方にもご迷惑おかけしました…)
3回目は、国立大学職員をしているOさん(仮名)にお話をしていただきました。
- 駐在妻が復職するにはどうしたらいいの?
- 旦那の仕事で海外駐在が決まったけど、退職・休職してついていくか迷っている。
- 元駐在妻の体験談を知りたい!
前回の記事はこちら。長くなったので前後編に分けてます。
- Oさんプロフィール
- 会社と復帰時期の交渉・調整で苦労したことはありますか?
- 本帰国後、大変だったことは?
- 不安に思っていたことは?
- 職場復帰に向けてやっていたことは?
- やっておけばよかったことは?
- 慣れない海外生活を経て…変わったことは?
- 本帰国後の働き方に悩んでいる、現駐妻さん、未来の駐妻さんに伝えたいことはありますか?
- Oさんインタビュー まとめ
- お知らせ
Oさんプロフィール
国立大学事務職員をしていましたが、ご主人のアメリカ転勤により、休職。
4年9ヶ月滞在したのち、2017年年末帰国しました。
ほぼ5年の休職は2回の育休でつなぎ、2018年4月〜国立大学事務職員として、育児短時間勤務で復帰しています。
会社と復帰時期の交渉・調整で苦労したことはありますか?
帯同前やアメリカ在住中に会社と復帰時期の交渉・調整などがあったと思いますが、交渉で苦労したことがあれば教えてください。
幸せなことに、特にありませんでした。
国立大学は2014年から法人化されてるので、公務員とは制度が違うのですよね?大学ごとでも違うのでしょうか?
ざっくりいうと「公務員と大体同じ」なのですが、
厳密にいうと全く同じではありませんし、大学ごとに少しずつ違います。
Oさんの事情や、休職制度などに理解ある職場だったんですね。
そうです。ただ、その時の環境、人によるとは思います。
多分どんな職でもそうではないかなと……
確かにそうですよね。
私の周りでの復帰した方を見ていると、元々の環境もそうですが、産前の勤務態度や評価が左右しているように思います。
本帰国後、大変だったことは?
本帰国後、お仕事面で大変だったことを教えてください。
これも正直、ありがたいことに特にありません。
人と環境に恵まれたことに感謝する日々です。
不安に思っていたことは?
強いて言えば休業期間が長すぎて、以前の私の仕事ぶりを知ってる人がいないことでしょうか。
育休前の私は、「特別目立って優秀なわけでもないけど、きちんと誠意を持って仕事に取り組む人」くらいの印象があったと思っているのですが(多分…願望!?)
(インタビューのやり取りをしていて、私も「誠意を持って仕事に取り組む方」なんだろうな〜という印象を持ってます)
それを知っている人の多くは5年の間に他部署に異動してしまっていました。
なので、これから一緒に仕事をする人がどういうイメージで私を迎えてくれているのかがわからず、不安でした。
全く初めての人と一緒に仕事をするのは不安ですよね…。
「仕事したくなくて5年も休んで、やる気なくて短時間勤務で、アメリカかぶれ風ふかすんじゃないかコイツ……」
と警戒されてたらどうしよう?!という心配がありました。
私も帰国当初は外国かぶれしてないか、気を遣いました。
元駐妻……いや元海外在住者あるあるかもしれません(笑)
職場復帰に向けてやっていたことは?
アメリカ滞在中に、職場復帰に向けてやっていたことはありますか?
正直特にありません。というか、そんな余裕がなく……。
私たちが住んでいた場所は大学街でもあったので、復帰後の仕事(大学職員)でも生かせるかな?と興味を持っていろいろ見てみました。
Oさんが大学街でやってみたこと
- 受験生向けのキャンパスツアーに潜り込む。
- 近所のコミュニティカレッジ(公立短大)の外国人向け英語クラスに通い、「外国人学生」を経験し、学位取得を目指す多国籍の若者達と交流する。
とてもいい経験になりました!
やっておけばよかったことは?
帯同中、やっておけばよかったことはありますか?
「今、やってけばよかった」と思うことは特にないのですが、「実践してよかったこと」は、積極的に友達を作りに行かなかったことでしょうか。
でもこれは性格によるし、少数派だと思います(笑)
私も友達があまりおらず…(田舎暮らしだったというのもありますが)。
積極的に作りに行ったのはこのブログを立ち上げてから(=残り1年くらい)でした(笑)
慣れない海外生活を経て…変わったことは?
駐在生活を経て、自分が変化した部分はありますか?
流されることなく先入観なしに全てを調べて自分で動いたので、とても逞しくなれた気がします。
行動を起こすスタートダッシュは遅くなりますが、アメリカでの育児の土台をしっかり作ることができました。
私は第一子出産の時点から海外だったので、日本ではできない育児ができたと思います。
本帰国後の働き方に悩んでいる、現駐妻さん、未来の駐妻さんに伝えたいことはありますか?
私ごときに伝えられることは特にありません…
(Oさん、それじゃ終わっちゃうのでもう少し! 笑)
あえて言うなら仕事云々に関わらず、自分の気持ちをきちんと理解しておくこと、でしょうか。
駐在妻も帰国妻も、世の中から見たら必然的に「少数派、マイノリティ」になります。「多数派、マジョリティ」で順調に生きてきた優秀な方こそ、面食らうかもしれません。
そのときに狼狽えないための「自分の芯」は、持っておいていいかなと思います。
貴重な体験談ありがとうございました!
Oさんインタビュー まとめ
- 使える制度は周囲と相談しながら使う
- 自分で何でも調べてやってみる
- 海外在住だからこそ、できる経験をしてみる
- 自分の気持ちや、自分の芯を理解しておく
本帰国後、どの選択をするとしても、自分の気持ちが一番大事ですよね。
Oさんは謙虚ですが、大学に潜り込む勇気(と語学力)がある優秀な方だと思いました。
この記事を確認いただく際、私の誤認&誤字を丁寧に訂正していただき…反省してます。
本業もあるのに、ここまでしていただいてありがとうございました!
お知らせ
次回のインタビューは28日11:00更新予定です。
インタビューにお答えいただいた方には、私からの気持ちとして薄謝をお渡ししています。
この企画自体はマネタイズできるものではないので、書けば書くほど赤字となります…!あと、私の仕事時間もかなり削れて…げふんげふん。
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